神道夢想流杖心会のご紹介

神道夢想流杖心会は、松井健二師範(神道夢想流杖術免許皆伝)が自身の杖追及の場として昭和55年に発足されました。その後杖道の普及と神道夢想流杖術の伝承を目指し、多くの門弟を指導されてきました。現在までに延べ1,000人以上が学び、稽古に励んでいます。

松井師範は、わが国屈指の杖の遣い手であるだけでなく、自身の追求の過程で諸健康法に通じており、説得力のある身体論をもとに健康法としても効果的な指導をされています。このため、杖心会では稽古に励むうちに様々な身体の改善が図られるという特異性があります。

稽古場は現在、東京・埼玉・千葉・新潟・静岡・岐阜・岡山の各地区にあわせて13ヶ所の稽古場があります。場所及び稽古時間については、稽古場一覧」をご覧ください。いずれかの稽古場に所属していれば、どの稽古場でも稽古に参加することができます。

神道夢想流杖術原型は非常に高度のものであり、身体を動かすことが日常生活でも希薄になった現代人の初心者には難しいため、当会ではまず神道夢想流杖術を基に普及用として改変された全日本剣道連盟杖道制定形(全剣連杖道)を学び、進度及び本人の希望により神道夢想流杖術原型を学びます。杖道についての詳しい解説は、「杖道とは」をご覧ください。また、松井師範の身体論に基づいた基礎訓練等も行っています。身体運用を学ぶために杖術以外の剣術や体術を学ぶ機会もあります。

会員は日々の稽古に励む他、全日本剣道連盟主催の全国大会や各地域の剣道連盟主催の大会に参加できます。杖心会内でも年に一度杖道大会及び演武会を開催しています。また外部の講習会に参加したり杖心会内での合同稽古会に参加することで、広く杖道に親しむ方々との交流を図ることができます。

見学は随時受け付けておりますので、「稽古場一覧」で最寄りの稽古場をご確認の上、各稽古場の連絡先にご連絡ください。
また、毎年春と秋には初心者を対象とした無料講習会を実施しています。無料講習会につきましては、時期が近くなりましたらご案内を掲載いたします。

松井健二師範 略歴

松井健二師範松井健二師範

  • 昭和10年(1935年)生。明治大学文学部文学科ドイツ文学専攻卒。
  • 昭和30年に神道夢想流 故清水隆次師範に入門。神道夢想流杖術及び併伝武術を学ぶ。
  • 昭和31年より各流武道大会に出場。
  • 昭和53年清水師範他界後、福岡の乙藤市蔵師範に師事、古伝の学び直しを行い、神道夢想流杖術免許皆伝を受ける。
    傍ら水鴎流宗家勝瀬光安、善光両師範に水鴎流小具足と脇差を学び、その後淺山一伝流剣術、無比流居合術を学び免許を受ける。神伝による天真無双流兵法を再現。
  • 昭和55年神道夢想流杖心会を設立。
  • 昭和63年に川崎重工業株式会社を定年退職。以降武道に専念。
  • 令和4年9月逝去

空手、拳法、合気道の師範にも指導を行う一方、武術家としての観点からさまざまな分野で講演、執筆も手掛ける。筑波大学大学院、金沢大学、東洋大学にて非常勤講師を歴任。武道系メディアに取り上げられること多数。
武術追及の過程において現代人と先達との身体運用能力の違いを痛感。武術を行うための身体形成について諸分野を研究。昭和50年代には西野流呼吸法を西野師範から直接学び、呼吸による身体の改善を体現するとともに、その集大成として先師も修行の一環として行っていた修験道の滝行を高弟を伴い実施、その回数は百数十回に及ぶ。また大森曹玄老師主宰鉄舟会にて座禅を、鉄砲洲稲荷神社中川正光宮司の指導により古神道の行も修めた。

  • 神道夢想流杖心会 主宰
  • 神道夢想流杖術 免許皆伝
  • 淺山一伝流兵法 免許
  • 無比流居合 免許
  • 天真無双流兵法 免許
  • 財団法人 全日本剣道連盟(参与、杖道委員会委員、講師、審査員を歴任)杖道範士八段
  • 財団法人 東京都剣道連盟(理事、評議員、講師、審査員を歴任)杖道部会会長
  • 日本古武道振興会 会員
  • 日本古武道協会 会員
  • 生命科学振興会 会員
  • 日本ホリスティック医学協会 会員
  • 人体科学会 会員
  • 歴史研究会(新人物往来社)会員

書籍・DVDのご紹介

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